24.今はネガティブ上等! ~Stay at home, Stay safe~

「コロナの馬鹿!!」親知らず激痛事件

 

家にいる日々が続いています。

 

新型コロナウイルスに感染された方々の一刻も早いご快復と、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。また、大変な事態のなか、働いてくださっている医療関係者の方々、スーパーの方々などに、深い感謝をささげます。


東京は緊急事態宣言が出され、自粛生活が始まっています。私事ですが、3月末に親知らずに激痛が走り、痛すぎて夜眠れないほどの状態に。幸い、知り合いの歯医者と連絡がとれ、「普段は問題のない親知らずの周囲が炎症、多分ストレスで弱いところができて感染したのでは?」とのことでした。

 

ストレスってコロナストレス?! 1日4回、抗生物質とロキソニンを飲むように言い渡され、自宅静養。痛いし()れているし、もちろんお酒なんてもってのほかだしで、5日間引きこもっていました。

 

痛すぎて原稿も書く気になれず、よかったことと言えば、あまり食べられないので1.5キロ()せたことと、顔が腫れて、ホウレイ線が目立たなくなったことくらい(笑)。

 

今は何とか回復してこの原稿を書けるくらいになりました。その時に思ったのですが、同じ引きこもり生活を送るのでも、やはり健康が大切。家の中なので限りはありますが、せめて美味しいもの、身体にいいものを食べたいと思うのも、それも健康だからこそ!

 

まだ特効薬が開発されていない新型コロナウイルス、私たちにできることは、身体の調子を整えて、免疫力を上げること。そして、こまめな手洗い。必要なく人混みに行かない。そんなことくらいしかできません。

 

免疫力を上げるためにいいものは……、ヨーグルトや納豆、ビタミンなど、栄養学的にはいろいろ言われていますが、最近思うのは、自分の身体が欲しているものこそ、いちばんいいのではないかということです。

 

人の身体はそれぞれ。ヨーグルトが合う人もいるし、納豆が合う人もいます。自分が今、食べたいと思うものが、身体が必要なものかもしれません。もちろん、偏りすぎてはいけませんが。

 

医者から処方された抗生物質を大量に服用しているとき、なぜかヤクルトを無性に飲みたくなり、深夜にお客さんがいないコンビニに買いに行き、飲みまくりました。

 

後からネットで抗生物質の副作用を調べたら、あるサイトに、抗生物質は良い菌まで殺すことがあるので、腸内環境を整えるためにも乳酸菌をとることはよいとありました。(すご)いぞ、私の身体! 的確な欲望だったのかもしれません。さらにその前に、ビタミンC摂取が免疫力を上げる? の噂も聞き、普段はあまり食べないイチゴを一パック、一気に食べたりしていて。まあ、気休めかもしれませんがね。

 
 

在宅ワークのコツ 「自由は不自由」だからこそ、すべきこと

 
 

というわけで、皆さんより早くStay at home 生活に入っていた私ですが、在宅ワークをしていて気がついたこと。それは、家の中だと思って、メイクもせず、だれた格好を続けると、作業能率も落ちるし、何よりもブスになります! 実際、浦島太郎が玉手箱を開けたようにあっという間にお(ばあ)さんと化してしまった私が言うのですから、本当です。

 

対処法として。外出の予定がなくても、できれば朝シャワーを浴び、軽くストレッチをして()を浴びる。働く時間を決めてその時だけ集中。自由は不自由です。

 

他人のためではなく、自分のためにメイクする。少なくとも眉くらいは描く。

 

たまに友達と、たとえばLINEの電話機能(4人まで同時に通話が可能)でおしゃべりをする。その時、面倒くさいからとビデオ機能をOFFにしがちですが、ちゃんとONにする。と、ちゃんとメイクするし、お部屋も片付けられます。

 

以上、私の経験による在宅ワークのコツでした。

 
 

「人生の失敗や困難は財産です」なんて言っていられない

 
 

思い返せば、人生のピンチ、人生の荒波を何回も何回も乗り切ってきました。

 

ニューヨークのワールドトレードセンターが崩壊した9.11テロの時は、撮影でマンハッタンにいて、マンハッタンが1週間閉鎖孤立する体験もしましたし、ハリケーン・イニキがハワイを襲った時はホノルルにいて、高台にある小学校に避難したこともありました。

 

今思い起こせばよい経験ですが、その当時はそんなことはまったく考えられませんでした。不安と恐怖で心が負けそうでした。

 

新型コロナウイルスが世界に蔓延(まんえん)している今の状態は正にそれ、いや、それ以上の気持ちです。

 

ポジティブになんかなれません。実際、ストレスで親知らずが激痛になりました。

 

では、どうしたらいいのでしょう? 今はそういう時だと考え、無理にポジティブにならない。ネガティブ上等。でも、あまり落ち込みすぎると浮上できなくなりますから、まず、自分のご機嫌をとることです。

 

前回(23.自分を整える ~心の浮き輪を見つけよう~)も書いたように、好きな香りに包まれる。誰にも会わないかもしれないけれど、ネイルをしてみる。頻繁に手を洗うのでハンドクリームを丁寧に塗る。庭やベランダで育てた花を部屋に飾る。など、まず自分のご機嫌をとることをおススメします。

ウカ(uka)のカラーベースコート14/0を二度塗りしました。一日中見る手元ですから、浮かれすぎない春の新色で、ちょっと在宅ワークがはかどります。
ベランダに咲いたチューリップの原種。去年植えて忘れていた球根から自然に?(笑)生えていました。福井のロックンローラー・Kimmyにもらったミニミニ花瓶、ヘビロ中です。

あと、先週私は冬物ニットやパンツを18枚くらい洗濯しまくりました。ネットに入れて、おうちクリーニングコースで、専用洗剤で。

 

回れ洗濯機!

 

凄くスッキリしました。

 

こんな状況になると、自分の人生に必要なものと()らないものがはっきりするようになるかもしれません。服を整理するだけではなく、人間関係も整理してもよいかもしれません。

 

今LINE電話で話してみたいのは誰ですか?

 

一刻も早いコロナ終息を願って。

冬物ニットやパンツを18枚くらい洗濯しまくると、服もスッキリ、心もスッキリ。

今回のおまけ モーツァルトを聴いて現実逃避もいいものです

 
 

コロナ情報は気になりますが、テレビやSNSなどでずっと情報を確認していると、気が滅入(めい)ります。たまには外部からの情報を最小限にして、音楽を聴いたり、小説を読んだりと、現実逃避の時間も大切だと思います。

 

私はモーツァルトを聴いて、現実逃避しながら洗濯機を回し続けました(笑)。

Stay at home, Stay safe

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地曳いく子(じびき・いくこ)プロフィール

地曳いく子(じびき・いくこ)
1959年生まれ。『non・no』をはじめ、『MORE』『SPUR』『Marisol』『eclat』『Oggi』『FRaU』『クロワッサン』などのファッション誌で30年以上のキャリアを誇るスタイリスト。著書に『50歳、おしゃれ元年』『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』『ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo&Don't』『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』『おしゃれも人生も映画から』『おしゃれ自由宣言!』など著書多数。槇村さとるさんとの動画連載「BBA(ババア)チャンネル byさとる×いく子」も好評配信中。http://gakugei.shueisha.co.jp/yomimono/bbach/01.html