12.グレイヘアへの道は一日にしてならず ~ヘアケアが命! 減る手間と増える手間を検証~

グレイヘアにチャレンジした理由

 

染めるのが面倒? 自分らしくナチュラルに()りたい? 色々な理由でグレイヘアが気になりだしました。男の人のグレイヘア、ごま塩頭はカッコいいのに、なぜ女性はうまくグレイヘアに移行できないのか……。もちろん髪の長さの問題もありますが。

 

人にもよりますが、50歳を過ぎたあたりから白髪が多くなってきて、還暦を過ぎると、顔まわりにどっと白髪が増えてきます。毎月毎月、黒く染めつづけるのはかなり大変。

 

私たちの祖母の時代は60歳を過ぎたら白い頭(時には紫の頭)が当たり前だったのに、母親の時代くらいから、女性はいくつになっても黒く染めるようになりましたよね。実年齢より少しでも若く見られたい! という願望もあるのでしょうが、それ以上に、「世間が女性に老いを許さない」時代の空気が、知らず知らずのうちに私たちを圧迫。このままでは、同級生はみな黒いから私も黒くと、同調圧力で棺桶(かんおけ)に入るまで黒く(または茶色に)髪を染め続けるのか、私たち。

 

そんななか始まった「グレイヘアの流行」。女性の髪に対する考え方の変化は歓迎すべきものだと思います。

 

では、実際にグレイヘアにした時、どんな変化が起きるのか。自分自身はどう感じるのか。似合う服はどう変わるの? これはやってみなければわかりません。

 

というわけで、実は私、数カ月前からグレイヘアへのチャレンジを始めていました。雑誌のグレイヘア特集でチャレンジしている方々の経過写真を見ると、伸びてきた部分が白黒ハッキリシマみたいになっていて、それをターバンや帽子で隠して1年以上我慢しなければならないの……? でも、もしかしたら男子並みに、もっとナチュラル風味にグレイヘアを伸ばせるのでは? とも。

 

今回はその現状をお伝えします。もちろん気が変わりやすいことで有名な私、グレイヘアが完成した途端、真っ黒にするかもしれませんが(笑)。

 
 

グレイヘアへの第一歩……国籍不明のBBAに

 
 

まず、グレイヘアにしてみようかなぁと何となく思い始めたのは今年の4月でした。行きつけの美容室ツイギー(TWIGGY)に行った時、カットを担当してくれる松浦美穂さんとヘアカラーリストのステファンに相談したのです。松浦さんとはすぐに意気投合して「夏には何とかなるよね!」と盛り上がったものの、ステファンは「そんなに早くは完成しない。まあ、年内?」とちょっと苦い顔。とりあえず、白髪部分は白髪染でしっかり染めるのではなく、シャンプーを1カ月くらいしていくうちに色が抜けてカラーリングにすることになりました。

 

思ったより速く伸びる私の白髪、家庭でできる白髪染に何度も手を出しそうに!(笑)

こんな感じで白髪がどんどん伸びてきます……。

黒い髪と白髪のコントラストを弱めるために、カラーリングできるトリートメントクリームをアマゾンで購入。これはシャンプー後、15分くらい置いて洗い流すだけで、3~4日はいい感じに染まってます。

アマゾンで購入できるエンシェールズ カラーバターのココアブラウン。他にもさまざまな色が出ています。

しばらく間が空いて、6月にツイギーに行った時、ステファンと松浦さんが「黒い部分にハイライトを入れてみては?」と提案。一瞬「また、金髪に?」と(おび)えたものの、ハイライトの上からニュアンスカラーを重ねたため、シックな色合いに。

 

ニュアンスカラーが抜けて、ナゾの亜麻色(あまいろ)の髪の乙女ならず、国籍不明のBBA。この髪色と、パソコンにヒッピーなステッカーを貼りまくったせいで、7月のイギリス旅行のときは、税関でセキュリティのマダムに止められ30分近く荷物全部チェック! もちろん問題はなかったので無事に通過。そりゃ、私がセキュリティでも、こんな不思議な還暦日本人BBAは止めちゃいますよね(笑)。

国籍不明BBA状態の時。この髪色と、ヒッピーなステッカーを貼りまくっていたせいで、イギリス旅行の際、税関で止められました。

 

グレイヘアが似合う人、似合わない人、というか、向いている人、向いていない人!

 
 

草笛(くさぶえ)光子さんや島田順子さん、近藤サトさんなど、素敵なグレイヘアの人が増えています。雑誌やテレビなどで、グレイヘアの人はカッコいい、時代はグレイヘアだ、といういわれ方が広がると、「自分もグレイヘアにしたほうがいいのではないか」とか、「グレイヘアにしないといけないのではないか」と思ってしまう人もいるかもしれません。また、染めるのが面倒だからと、手抜き目的でグレイヘアを目指すのもちょっと待って。

 

いまは多様性の時代。グレイヘアもいいけれど、みんながグレイヘアが似合うわけではありません。私自身の経験を踏まえて、グレイヘアが向いてる人、向いていない人、また、グレイヘアにする時に気をつけるといいこと、グレイヘアにすると起きる事柄をお伝えしたいと思います。

 

私がグレイヘアにトライしてわかったのは、確実に年相応(としそうおう)に見られるということ。その結果、地下鉄でよく席を譲られるようになりました。

 

それからノーメイクだとキツイ! せめて眉をちゃんと描かないと顔がボヤける! でも、いままでのアイブロウペンシルだと色が濃くなり過ぎるから、明るい色に買い替えました。

 

さらに、黒やダークな茶色にしていた時に似合っていた服や色がしっくりこなくなる。逆に明るい色が似合うようになり、ますます国籍不明なBBAに(笑)。

 

最後にグレイヘアはヘアケアが命! パサパサではなんだか悲しい感じに。カラーリングの手間が減ったぶん、ヘアクリームやオイルでお手入れをしっかりしたいですね。ヘアオイルやクリームは少量を手のひらに取り、両手で伸ばしてから髪の表面に伸ばすと上手くいきます。つけ過ぎは禁物。ベタっとしてボリュームダウン、下手をすると不潔な印象になりかねません。あくまで少量を。

 
 

先日ツイギーに行ってきました。グレイヘアはいま?

 
 

そして9月。この原稿を書いている本日、再びツイギーに行ってきました。私の場合、ステファンのカラーはいつもセッション、その場のひらめき。今回、私のリクエストは「白髪を()かしてね」だけ。

9月に入り、美容院ツイギーへ。こんな状態でした。
ヘアカラーリストのステファンとカット担当の松浦さん。二人のセッションで私のグレイヘアが出来上がっていきます。

 

その結果、こうなりました。

 

白髪には軽くカラーをのせただけ。ハイライトはプラスしないで、不思議なカラーになりました。

写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが……、白髪にカラーを軽くのせただけで、落ち着いた色合いになりました。

グレイヘアチャレンジはまだまだ続きます!

 
 

おまけ 神田~神保町で仕事の前にヒット祈願&美味ランチ

 
 

新しい本が出ると、出版の御礼とヒット祈願に必ず訪れる神田(かんだ)明神(みようじん)。7月に上梓(じようし)した『買う幸福 おしゃれ人生見直し! 捨てるためにひとつ買う』(小学館)のために、行ってきました。いつ訪れても心が落ち着く場所です。

神田明神。

それから神保町での仕事の前に、新しくオープンした「バンゲラズ キッチン」でランチをいただきました。銀座一丁目にある人気の南インド・マンガロール料理専門店が、神保町のテラススクエア1Fにオープンしたのです。美味しいカレーでエネルギーをチャージして、いざ、編集部へと向かいました。

神保町のテラススクエアに8月にオープンした「バンゲラズ キッチン」。ディナーも素晴らしいので次は夜に行きます!

毎月第1・3水曜日更新

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地曳いく子(じびき・いくこ)プロフィール

地曳いく子(じびき・いくこ)
1959年生まれ。『non・no』をはじめ、『MORE』『SPUR』『Marisol』『eclat』『Oggi』『FRaU』『クロワッサン』などのファッション誌で30年以上のキャリアを誇るスタイリスト。著書に『50歳、おしゃれ元年』『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』『ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo&Don't』『ババアはつらいよ アラカン・サバイバルBOOK』『おしゃれも人生も映画から』『おしゃれ自由宣言!』など著書多数。槇村さとるさんとの動画連載「BBA(ババア)チャンネル byさとる×いく子」も好評配信中。http://gakugei.shueisha.co.jp/yomimono/bbach/01.html